欧州紡績工業の最近の動き

　　スペイン紡績服装組合が抗議活動

労働組合代表と雇用主代表との交渉が決裂した後、スペインの2大労働組合CCOOとUGTはこのほど、スペイン全土で抗議活動を行うと声明を出した。

2010年12月、スペインの紡績生地業界の雇用者と従業員の間の労使紛争交渉は失敗に終わり、労働者たちの賃上げの素晴らしい願いは無情にも打ち砕かれた。その後数年、2つの階級間では断続的に何度も交渉が行われた。

スペインの多くの労働組合がバレンシア紡績協会本部とスペイン連邦服装署（マドリード）の入り口でデモを行っている。

Modaes.esが発表したニュースによると、労働組合スペイン国際家庭紡績委員会（バルセロナ）庁舎前で抗議活動を行う予定だ。

今回の抗議騒ぎは3月、4月にクライマックスに入り、ラコルニャ、サラゴサ、カスティリア・レオン、エストレマドゥラなどを席巻する。

先月マドリードで行われた紡績業界の雇用者と労働者との最後の交渉では、参加双方は「賃金上昇」、「CPI」などの核心議題に焦点を当てておらず、「労働弾力性」、「専門機関の新分類」などの話題について議論を展開した。

ヨーロッパは紡績服装技術プラットフォームを構築する

近日中に、ヨーロッパ紡績アパレル業界組織（EURATEX）は、異なる織物とアパレル分野の科学技術革新能力を強化するために、欧州紡績研究技術組織及び欧州紡績学院とともに、国際非営利組織「欧州紡績アパレル技術プラットフォーム」を構築することを決定した。

欧州紡績アパレル業界組織会長Alberto
Packanelli氏はこれに対し、欧州紡績技術プラットフォームの構築は3者のパートナーによる共同の決定であり、欧州紡績業界や企業にとって重要な信号であると述べた。市場のニーズを満たすために革新を続け、より良い協力をしてこそ、ヨーロッパの紡績業は世界でのリーダーシップを維持することができます。欧州の紡績業は引き続き革新と高付加価値製品に投入し、省エネ技術を深く掘り起こし、より多くの新しいビジネスモデルを開発する。これに対して、ヨーロッパの紡績服装技術プラットフォームは人員、協力、資金などの面から確実な支持を提供する。