中央銀行の外貨預金準備率の引き下げに注目する

中国人民銀行は25日、金融機関の外貨資金運用能力を向上させるため、2022年5月15日から金融機関の外貨預金準備率を1ポイント引き下げ、すなわち外貨預金準備金率を現行の9%から8%に引き下げることを決定したと発表した。

中信証券の首席エコノミストは、最近、FRBのさらなる利上げ予想の影響で、ドル指数と米債金利が大幅に上昇したと明らかにした。外国為替預金準備率の引き下げは市場の外国為替供給を増加させ、市場の変動を抑え、市場の予想を安定させ、人民元の為替レートを安定させる役割を果たすのに役立つ。

財信研究院の伍超明副院長は、外国為替預金準備率の引き下げは国内金融機関の外国為替貸付資金を増やすことができ、外国為替市場の予想を安定させ、人民元の為替レートが合理的なレベルで基本的に安定することを促進することができ、中央銀行が市場に釈放した重要な信号でもあると述べた。また、人民元の為替レートが安定していることは、国内の金融政策の空間を増やすことにも有利である。

（出典：中綿行協）